
英国リヴァプール出身、カーカスの結成当時のラインナップは、元NAPALM DEATHのビル・スティアー(G,Vo)にジェフ・ウォーカー(B,Vo)とケン・オーウェン(Dr)を加えたトリオで、もともとはビルがNAPALM DEATH在籍時に手掛けたサイド・プロジェクトとしてスタート。
1988年、EARACHEよりデビュー・アルバム「REEK OF PUTREFACTION」(邦題:腐乱屍臭)をリリース、その破壊的なサウンドと残虐な歌詩によって、一部のマニアの間でセンセーションを起こしました。
1989年、セカンド・アルバム「SYMPHONIES OF SICKNESS」(邦題:真・疫魔交響曲)をリリースし、それと同時にビルはカーカスに専念するためにNAPALM DEATHを脱退しました。
1991年、スウェーデン人の現アーチ・エネミーのギタリスト、マイケル・アモット(G)を加えて4人編成となったカーカスは、サード・アルバム「NECROTICISM-DESCANTING THE INSALUBRIOUS」(邦題:屍体愛好癖)をリリース。
1993年、前作同様プロデューサーにコリン・リチャードソンを迎え、より正統派へヴィ・メタルへの歩み寄りを見せた4thアルバムとなる「HEARTWORK」(邦題:ハートワーク)をリリースしました。このアルバムは内容の素晴らしさと今後メヴィ・メタル・シーンを席巻するメロディック・デス・メタルのバイブル的作品となり、アメリカ、ヨーロッパ、そしてここ日本でも大成功を収めました。
1994年マイケル・アモットの脱退後、元VENOM~CRONOSSのマイク・ヒッキーを迎え初の来日公演を行いました。その後マイク・ヒッキーも脱退、新たにカルロ・レガダスを加え5thアルバムの制作に入りますが、EARACHEとのメジャー・レーベル移籍に関しての問題が発生し、それにともないビル・スティアーが脱退、今後のへヴィ・メタル界を背負って立つであろうと期待されていたカーカスはその歴史に終止符を打ちました。
その後1996年、バンド分裂前に制作されたカーカス最後のアルバム「SWANSONG」(邦題:スワンソング)がEARACHEよりリリースされました...
2007年、カーカスは、12年の月日を経て、ジェフ・ウォーカー、ビル・スティアー、マイケル・アモットを中心に、病気のケン・オーウェンの代わりにアーク・エネミーのドラマー、ダニエル・アーランドソンを加えた4人編成でライヴ活動のみで復活を果たします。
その後オリジナル・メンバーであるジェフとビルにより、17年ぶりのスタジオ・アルバム「サージカル・スティール」(邦題:サージカル・スティール)が制作され、2013年9月に発表されました。同年ラウドパーク13に出演、新メンバーにて来日を果たし、翌年2014年には単独公演を行いました。
2015年、ラウドパーク15の参加が決まり、それに合わせ「サージカル・スティール」制作時にレコーディンされた全ての楽曲を収録した「サージカル・スティール コンプリート・エディション」をリリース。 2018年には、ベン・アッシュ(G)が脱退し、POUNDER元SAVAGE MESSIAH、元ANGEL WITCHのトム・ドレイパー(G)が新たに加入しています。
そして、2020年、新型コロナウィルスの影響で発売延期となった、2021年発売予定の新作からの楽曲を含む4曲入りEP「ディスピカブル 鬼メスの刃EP」(原題:DESPICABLE)
を緊急リリースします。
CARCASS are:
ジェフ・ウォーカー(JEFF WALKER) : VOCALS & BASS
ビル・スティアー(BILL STEER) : GUITARS & ADDITIONAL VOCALS
ダン・ウィルディング(DAN WILDING) : DRUMS
トム・ドレイパー(TOM DRAPER) : GUITARS